ショコラティエが作る宝石のように美しいチョコレート、一流パティシエが腕を振るったケーキはまるで芸術品…今はそんな高級スイーツを誰でも食べることができる、幸せな時代です。
しかしそんな現代でも、家庭で手軽に作れるお菓子のレシピの需要は高く、人気を博しています。元々、ぼた餅やおはぎなど、季節の素材を楽しめる甘味は昔から各家庭で手作りされることも珍しくありませんし、今も作る家庭も少なくないものです。
また、海外から持ち込まれた洋菓子類にも、今では家庭で手軽に作ることができるようになった定番レシピもたくさんあります。
家で作ったことがある、小さい頃から親しんできたという人も多いのではないでしょうか。
「初めて自分で作ったお菓子はクッキー」「バレンタインで、好きな人に初めてチョコレートを作った」という人もいるでしょう。
そのような、家庭で手軽に作れるおやつとして、多くの人々に親しまれてきたスイーツのひとつに、パンケーキがあります。パンケーキが日本に入ってきた当時は、温かいケーキという意味で「ホットケーキ」という名前で呼ばれていました。
現在はどこでも買えるようになったミックス粉も、当初はホットケーキミックスという名前で売られていたのです。
発売当時の頃はまだ家庭で洋風のスイーツを作ることは珍しく、そこから人気に火がつき、広く親しまれるようになりました。
今では各地にパンケーキ専門店ができるほど、パンケーキは多くの人々に愛されています。
もともとは百貨店の食堂で提供され始めたホットケーキ(パンケーキ)が、家庭で食べるおやつとして人気を得て、再びお店で食べる特別なスイーツになっていった…という流れを考えると、なんとも興味深いものです。
こんなに長い間、人気が衰えていないのは、それだけ日本という国に浸透しているということ、人々に愛されるおやつとして確たる地位を築いているということだと言えるでしょう。
今話題の専門店で食べられるパンケーキは、品質にこだわったバターやクリーム、フレッシュフルーツなど、家ではなかなか揃えられない贅沢でオシャレなトッピングが人気です。
一方、家庭で楽しむなら、手軽に買えるミックス粉と、ハチミツやメイプルシロップといったシンプルなトッピングで楽しむのもいいでしょう。
おやつとしては、他のどのスイーツよりも多くの家庭で手作りされてきたスイーツなのかもしれません。
そして、これからも変わらず多くの人に愛され、笑顔を生み続けるでしょう。